1796年のこの日、イギリスの外科医エドワード・ジェンナーが世界で初めて種痘(しゅとう)の接種を行った。
当時、天然痘は最も恐ろしい病気の一つで、ヨーロッパだけで毎年60万人もの命が奪われていた。
発症すると高熱が続いて、全身に化膿性の発疹ができるため、運よく治った人でも顔中が酷い痘痕(あばた;皮膚にぶつぶつの小さなくぼみが残る)となった。
ある時、ジェンナーは乳絞りの女性から牛痘にかかると天然痘にはかからないことを聞いて研究を開始した。
そして1796年5月14日、牛痘にかかった乳絞りの女性サラ・ネルムズの手の水疱からとった膿を、近所に住んでいた8歳の男児フィップスの腕に接種した。
10日後に発症したがすぐに治癒し、その後、天然痘を接種しても感染はせず、実験の成功を裏付けた。